事業所の選び方を間違えない!就労移行支援を体験利用して見極めるポイント7選

就労移行支援を体験するポイント

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事業所の体験利用を進められたけど、何をするのか分からなくて不安だったり、目的がよくわからないと無意味に感じてしまいますよね…

体験利用は就労移行支援事業所選びを間違わないためにとても大切な工程のひとつです。

この記事を読むことで体験の概要をつかみ、目的をもって体験をおこなうことで後悔の少ない事業所選びができます

現役の就労移行支援のサービス管理責任者として300人以上と関わり、裏側を知っているからこその知見も盛り込みました。
信頼して通える事業所を見つけて、安心して通うことで希望する働き方にグッと近づきます。

本記事を読んで分かること

就労移行支援を体験する目的や流れをつかめる

体験利用のメリットとデメリットがわかる

体験利用時のチェックポイントがわかる

体験利用で事業所のリアルを感じて、ご自身の望んだ働き方につながりそうか判断しましょう。
見学や体験は3か所を比較検討することで、失敗の少ない事業所選びができます。

体験を行うデメリットとして利用開始までに時間がかかったり、事業所のすべてが分かるわけではありません。
ですが、圧倒的にメリットのほうが大きいので体験利用は必ず行ってから事業所を決定しましょう。

以下の目次に沿って詳しく解説します。

目次

体験利用は目的を意識することで充実する

体験利用とは事業所で実際に行われている訓練にお試しで参加することです。

プログラムとの相性、スタッフや他利用者の雰囲気、1日の流れを体感できます

体験は自分にあう事業所かどうか確かめるために欠かせません。

通常は数日〜1週間程度の体験参加が多いです。

体験利用の際は目的をもって取り組むことで有意義な時間になります。

私は以下のような目的で参加していただきたいとお伝えすることが多いです。

1回目:事業所の設備、1日の流れがわかる
2回目:プログラムの内容や雰囲気がわかる
3回目:職員や他利用者の雰囲気がわかる

あくまでも目安のため、人によってはもっと具体的な部分を見てもらったり、もっとゆっくりしたペースで体験をおこなってもらったりすることもあります。

さらに「継続的に通えるか不安」な場合は連日体験して疲労度を確認してもらっています。
訓練があっているか不安」な場合は、気になるプログラムに合わせて体験日を分散させることもあります。

何を確かめたいか目的があると、充実した体験ができるね

体験の流れは大きく7つ

体験の流れ

体験は一般的にこのような流れで進みます。

体験前の面談→朝礼→午前プログラム→昼食・休憩→午後プログラム→終礼→振り返り

ひとつずつ詳しく解説します。

体験前の面談(体調確認や目的の整理)

面談では以下のような項目について話があります。

  • 当日の体調
  • 体験の目標
  • 当日のプログラムや1日の流れの説明
  • 事業所備品やルールの説明
  • 訓練参加の希望(聞くだけ、発言もしたい、グループワークに参加したいなど)

確認したいことや体験するうえでの希望があればこのタイミングで伝えましょう。

朝礼参加

すでに通っている利用者に対して、簡単な挨拶をしたり、体操や事業所の共有事項などの諸連絡に参加します。
強制ではない場合が多いので、緊張したり負担が強い場合はスタッフに相談しましょう。

午前のプログラム参加

実際にプログラムに参加します。

以下のように、現場でしか確認できないことを重点的にチェックしましょう。

  • スタッフの話はわかりやすいか
  • 個別活動と集団活動のどちらが多いか
  • 自分のペースにあっているか
  • 就職に繋がりそうな内容か
  • 攻撃的な利用者さんはいないか

昼食・休憩

休憩時間の居心地が悪いとストレスが蓄積されます。

自身のペースで休めるかどうか確認しましょう。

  • にぎやかすぎないか
  • 静かすぎないか
  • 外出は自由か
  • 昼食提供はあるか、味はどうか
  • 他利用者同士の交流はあるのか
  • スタッフは休憩時間でも対応してくれるのか

このような点をチェックしてください。

午後のプログラム参加

午前同様のチェックポイントに加えて、ご自身の疲労感や集中度合いも確認しましょう。

終礼

終礼では諸連絡を行ったり、当日のプログラムの振り返りを行う事業所が多いです。

終礼後は清掃・面談・自習・雑談など、どのような流れで動いているのか確認しましょう。

体験の振り返り

振り返りでよくある質問は以下のような内容です。

  • 目標や目的は達成されたか
  • 不明点はないか
  • 気になったことはないか
  • 疲労感はどうか
  • 利用希望はあるか

「利用希望はあるりますか」という質問の際に、少しでも迷っているのであれば、その場での回答は控えましょう。

体験は何度か行うことができるので、時間の許す限り納得のいくまで検討しましょう。

特に複数事業所を体験して比較検討することが大切です。

買い物でも、複数の店舗やアプリで比較検討するのと一緒です。

利用したら最短でも数カ月以上は通うことになるので、慎重に検討したほうが後悔しにくいです。

体験をした後の流れは?

そのまま正式に利用するか、保留にするか、断るか検討が必要です。

まったく迷いがない場合を除いて、その場で決断せずに翌日以降に連絡しましょう。

時間や環境面の制約がない限り、他の事業所との比較は必ずおこないましょう。

決断に迷う場合は、追加で体験利用が可能か事業所に相談することもひとつの手です。

利用を決断したら、事業所に利用したい旨を連絡しましょう。

利用するためにはお住まいの市区町村の福祉課窓口での手続きが必要です。

利用申請の流れについて詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

体験をすることのメリットとデメリット

メリットとデメリットを表で整理します。

メリット
デメリット
  • 事業所の雰囲気がわかる
  • 訓練の相性がわかる
  • 事業所の独自ルールがわかる
  • 休憩時間の過ごし方や1日の流れがつかめる
  • 疲労感や通い続けられそうか分かる
  • 不明点や疑問をその場で解消できる
  • 利用までに時間がかかる
  • 心身にストレスがかかる
  • 断る場合に気を使う
  • 短期間ですべてが分かるわけではない

最大のメリットは、利用時のイメージがもてることです。
事業所独自のルールやサポート体制があるため、見学だけでは分からない魅力や欠点を発見できます。

さらに体験自体が「働くためのリハビリ」になります。

体験後の振り返りでは、「久々に多くの人と接して疲れました」「朝起きるのがつらかったです」といった感想を耳にします。

体験利用は現状の自身の状態に気づき、就労までの距離を測る基準になります。

デメリットはあくまでも体験利用なので、事業所のすべてが分かるわけではないこと、利用開始までに時間がかかってしまうことです。さらに慣れない場所に通うため、心身にストレスがかかります。

体調面に強い不安がある場合は、体験を半日だけにできないか相談してみましょう。

多くの事業所では、困りごとや不安を伝えたら対応してもらえます。遠慮せず相談しましょう。

体験した際に見るべきポイントは7つ

体験のチェックポイント7つ

体験時に確かめてほしいポイントは以下の7つです。

見るべきポイント
  • プログラム内容、進め方があっているか?
  • コンテンツが充実しているか?
  • スタッフは丁寧に対応してくれるか?
  • スタッフの人数は充実しているか?
  • 他の利用者と雰囲気やノリがあいそうか?
  • 専門家はいるか?
  • 終了時の疲労感はどの程度か?

順番に詳しく解説します。

プログラム内容、進め方があっているか?

事業所ごとの特徴が出るポイントです。

  • 学習スタイルは動画視聴か、リアルタイム講義か。
  • 個別学習か集団学習か。
  • プログラムの進むペースは早く感じるか、遅く感じるか。
  • コミュニケーション量は多いか、少ないか。

これらの違いに優劣はなく、自身との相性と就労移行支援の利用目的によって変わります。

個別学習の動画視聴なら自分のペースで止めたり早めたりできますが、コミュニケーションスキルは鍛えにくいです。

リアル講義ならその場で質問したり、他者の意見を聞いたりできますが、全体のペースに合わせないといけません。

どのスタイルがあっているか体感して判断しましょう。

コンテンツが充実しているか?

事業所によってプログラムの種類は異なりますが、数百種類以上あることも珍しくありません。

重要なのは数ではなく、自分の課題や悩みを解決できそうなプログラムが充実しているかです。

他者とのコミュニケーションに悩んでいるのに、ビジネスマナーの訓練ばかりだったら課題の解決までに時間がかかりますよね。

自身の課題にあったコンテンツが充実している事業所か確認しましょう。

スタッフは丁寧に対応してくれるか?

継続的に通所するためには、スタッフへの信頼感や安心感がとても大切です。

スタッフの話しやすさ、説明の分かりやすさ、表情、忙しさをチェックしてください。

ただし注意点として、どの事業所も体験者には手厚く対応してくれます。

体験利用時の対応を基準にしてしまうと、通所し始めてから「思っていたよりも放置されていて、話しかけてくれない…」というギャップが生じる可能性があります。

利用後のイメージをつけるために、すでに通所している利用者への声かけもよく見ておきましょう。

スタッフの人数は充実しているか?

法律で利用者数に対するスタッフ数が定められていますが、実際は「営業ばかりで事業所にいない」「面接同行や定着支援で不在」といったケースがあります。

さらにスタッフの退職や異動、休職で人員が不足している場合もあります。

事業所内のスタッフが充実していて、十分に対応してもらえそうか体験の段階で確認しましょう。

事業所内のスタッフが4名以上いるかどうかを目安にするとよいです。

他の利用者と雰囲気やノリがあいそうか?

集団プログラムや休憩時間、終礼後の雰囲気をみて判断しましょう。

共に訓練を受ける他の利用者との相性は、通いやすさや辛いときでも継続できるかを左右するポイントです。

以下の点に注目して、自分に合った雰囲気かどうかを確認しましょう。

集団プログラム中の様子・協力し合う場面があり、発言しやすい雰囲気があるか。
・攻撃的な言動が多かったり、極端に消極的な方ばかりで緊張感が強すぎないか。
休憩時間の過ごし方・休憩時間に利用者同士の交流があるか、それとも静かに過ごしているか。
・1人でいることに居づらさを感じないか。
終礼後の流れ・終礼後にすぐ帰宅する人が多いのか、残って自習や雑談をする人が多いのか。
年齢層や障害の特性・特定の年齢層や障害特性の人が多い事業所もある。
・様々な人がいる中で訓練に取り組めるか、または同世代が多い方が安心できるか。

専門家はいるか?

就労移行支援事業所では、サービス管理責任者以外に必須となる専門資格はありません。

多くの事業所では、福祉・医療・教育・一般企業等での実務経験を持つスタッフが配属されています。

あなたが人間関係構築や精神面の安定に課題を感じている場合は、公認心理師や精神保健福祉士などの心理・福祉系の資格を持つスタッフがいると安心です。

ITやウェブデザイン特化の事業所の場合は、その分野で豊富な実務経験があるかが重要です。

さらに資格を持っていても、そのスタッフが主に営業活動や事務作業に従事していて、直接訓練や相談に関わる時間が少ない場合もあります。

体験時に専門資格を持つスタッフがどのような役割を担っているか、具体的な関わり方を確認しましょう。

以下に専門分野と該当する資格例を簡単に表でまとめました。

専門分野期待される役割・効果該当する資格例
心理面利用者の精神的な安定、ストレス対処、対人関係の課題解決の支援。公認心理師、臨床心理士、精神保健福祉士
IT/技術ITスキル習得プログラムの指導、専門的な職業訓練の提供。ITパスポート、基本情報技術者、ウェブデザイン技能士など
就労支援専門的な職業マッチング、面接指導、定着支援の質の向上。キャリアコンサルタント、産業カウンセラー
社会福祉障害福祉制度に関する深い知識に基づいた相談援助、生活支援。社会福祉士
医療体調管理に関する知識の提供、医療機関との連携。看護師、作業療法士

体験終了時の疲労感はどの程度か?

体験中は気を張っているので疲れを感じにくいですが、帰宅後の自己状態を確認しましょう。

もし体験後に疲れてすぐに寝てしまったり、翌日の午前中も活動できなかったりするようであれば、負荷が強すぎた可能性があります。

就労移行支援は原則2年間の期限があるため、最低でも週に2回程度は活動できる状態でスタートするのが望ましいです。

体調や体力面に不安がある場合は、主治医に相談しながら就労移行支援の利用開始時期を検討しましょう。

よくある質問

よくある質問

見学や体験時の面談でよく質問される項目についてまとめました。

体験は何回するのがオススメ?

体験回数は2〜5回がオススメです。
理由は1回では雰囲気は分からず、5回以上行うと事業所への申し訳なさや妥協が生じて選びにくくなってしまうからです。

体験は何か所くらい行けば良い?

3か所をオススメしています。時間や環境面で制約がある場合は、最低でも2か所は体験して見比べてほしいです。

体験時の持ち物は?

飲み物、筆記用具、お弁当、障害者手帳、A4サイズの紙が入るバックがあれば十分です。昼食提供がある事業所ではお弁当が不要な場合があるので、事前に確認しておきましょう。

体験で遅刻や欠席したい場合は?

事業所に連絡をしたら問題ありません。
事前に事業所の電話番号を調べておきましょう。
電話がどうしても苦手な場合は、「遅刻や欠席したい場合はメールでお知らせしても良いですか?」と見学時に相談してみましょう。

体験の服装は?

特に指示がなければ私服でOKです。
ビジネスカジュアルの私服がオススメです。
スーツは逆に目立ってしまう可能性があるため、あえて選ぶ必要はありません。
詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

なぜ事業所側からも体験を進められるのか?

理由はミスマッチを防ぐためです。
体験を義務化している事業所もあります。
たまに見学だけで体験せずに利用を希望するケースもありますが、馴染めずにすぐ退所してしまったり、トラブルに発展してしまうケースもあります。
こうなってしまうと本人にとっても事業所にとってもいいことはありません。

体験後に断るのはあり?

体験まですると、なんだか申し訳なくて断りにくく感じることもありますよね…
ただし、体験してあわないから断るというケースは一般的です。
むしろ無理して利用し、1ヶ月程度で辞めてしまう方がお互いにつらいです。
試着した服を必ず買う必要はないのと一緒で、お試しなので遠慮をする必要はありません

他事業所も体験予定なことは伝えたほうがいい?

伝えても伝えなくてもどちらでも良いです。気持ちがラクな方を選択してください。
伝えない場合は予定かぶりに気をつけて、志望度の高い事業所の体験を後にするといった工夫が必要です。
事業所側も比較検討は当たり前だと理解しているため、正直に伝えても不利になることはありません。

障害者手帳は必要?

就労移行支援を利用するにあたって手帳を所持しているほうがスムーズですが、絶対必要ではありません。精神障害や高次脳機能障害の場合は主治医の意見書や診断書、自立支援医療受給者証で申請手続きを行えるケースもあります。自治体に確認することをオススメします。

まとめ

体験利用をおこなうことで事業所選びに失敗しにくくなる一方、短期間では見えにくい部分もあることは理解しておく必要があります。

体験は体験前の面談→朝礼→午前プログラム→昼食・休憩→午後プログラム→終礼→振り返りの流れで進みます。

体験時には以下の7つに注意しましょう。

見るべきポイント
  • プログラム内容、進め方があっているか?
  • コンテンツが充実しているか?
  • スタッフは丁寧に対応してくれるか?
  • スタッフの人数は充実しているか?
  • 他の利用者と雰囲気やノリがあいそうか?
  • 専門家はいるか?
  • 終了時の疲労感はどの程度か?

メリットとデメリットはこんな感じです。
最大のメリットは利用時のイメージがもてることです。
事業所独自のルールやサポート体制があるため、見学だけでは分からない魅力や欠点を発見できます。

デメリットはあくまでも体験利用なので、事業所のすべてが分かるわけではないこと、利用開始までに時間がかかってしまうことです。

体験は複数か所行って比較検討しましょう。

比較候補が浮かばない方は、ニューロダイブマナビーなどのオンラインで説明を受けられたり、在宅活動に力を入れている事業所もあるのでオススメです。

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